日本在住のイタリア人おススメのイタリアンリストランテ♪
2017年03月12日
1)東京のイタリアンリストランテ事情♪
東京食べるイタリアンは、どれも美味しいですね。
シェフを基準に分類すると、
①国内で修業した日本人のシェフ
②イタリアで修業した日本人のシェフ
③イタリア人シェフ
となりますね。
①は、時々外れはあるものの、②と③は、どのお店も美味しいと、日本人の僕は思います。
でも、かつてビジネスで付き合いのあった日本在住のイタリア人(トスカーナ出身)に、彼の基準で選ぶ、東京のベストイタリアンに、何軒か連れて行ってもらった時期があります。それらのお店のチーフシェフは、すべてイタリア人。そして、スタッフにも数名のイタリア人という布陣が殆どでした。なので、お客さんにもイタリア人が多い、そんなリストランテでした。だから、店の雰囲気もどかか垢ぬ抜けていて、まるで、イタリアのリストランテにいる様な「錯覚」を覚えたももの。
そんな話をしたら、彼女は、興味津々。と言うことで、今日は、その中のひとつ、本格的イタリアンリストランテでありながら、比較的リーズナブルな、半蔵門にある「エリオロカンダ イタリアーナ」に彼女をエスコートすることに。
待ち合わせは、リストランテに徒歩1分の半蔵門駅出口2を出たところにあるサンマルクカフェがいいでしょう。
2)お店の仲はまるでイタリア♪
お店に入ると、スタッフが出迎えてくれて、コートを預かってくれる。
いつ行っても、7時過ぎには、満席になるリストランテで、日本人同士のスタッフもやりとりはイタリア語という徹底ぶり。逆に、数名いるイタリア人の給仕は、たどたどしい日本語で、一所懸命、料理の説明をしてくれる。店内は、適度な喧騒に包まれて、とても、明るい雰囲気だ。
さて、ビール好きの彼女。だから、イタリアンでも、まずは、ビールで乾杯。お店のおススメの鳥取のクラフトビール。味にコクがあり、いかにも、地ビールといいた口当たりで美味しい。
3)オーダーのお作法♪
このお店は、エリオ(オーナー)が、1995年にこの地にオープン。エリオのおばちゃんの味を再現した料理を出すリストランテで、地域的には、南イタリア、シチリアが中心だ。
もちろん、コース料理も用意されている(¥5500、¥7000、¥9000、¥11000)ので、それを頼むのが、簡単でコスパも良いことはわかっているが、それでは、メニューをあれこれ迷いながら(=楽しみながら)選ぶ面白みに欠ける。
そこで、僕は、彼女に提案。
「¥7000のコース料理を頼んだつもりで、2人で相談して、合計¥14000以内で、アラカルトで今夜のディナーを組み立てよう」
ということで、ハウスワインの赤のボトルをオーダーし、まずは、メニューを覗き込む。
4)アンティパストの注文をフレキシブルに♪
さて、どれも美味しそうなので、彼女はなかなか決められない。
僕は「5種盛り」の中身をスタッフに尋ねて、彼女と相談して、その中から、カポナータの代わりにプロシュート(パナマ産)を入れてもらうことにした。
出てきたお皿は、ご覧の通り。左上から、時計回りで、
「もんごういか、なす、大山鶏、仔牛、プロシュート」。
生ハムが美味しいのは言うまでもなく、大山鶏のパテ状のものが深いコクがあり絶品。
そして、「ひらめの冷製カルパッチョ」。
鯛や平目といった白身の魚とオリーブオイルは相性がいいですね。こうやって、生の魚を食べるところも、イタリア人と日本人の味覚の相性がいい理由の一つだろう。
あと、写真に撮り忘れたのが残念ですが、自家製のパンも美味しい、。4種類のパンが出てきて、どれも美味しい。彼女は、ハーブを練り込んだハードタイプのパンが気に入ったようだ。
5)パスタは海の幸スパゲティー♪
さて、パスタも目移りしたが、ここは、イタリア人のスタッフから勧められた王道の「海の幸スパゲティー」にしました。2人でシェアするので、予め、一人分をそれぞれ小皿に盛り付けて出してくれる。
ホタテ、ツブ貝、ムール貝。
上品な塩味と相まって、お腹にするすると収まってしまう。
6)メインはメカジキのグリル♪
さて、メインは、お肉にするかお魚にするか、両方にするか、、、。
実は、ここの売りの一つが、ドルチェ。それも、ワゴンで出てくる。それを彼女に話したら、「おなか一杯になる前にドルチェを食べたい」とのこと。なので、メインは、肉か魚かどちらかにして、2人でシェアすることにしました。
彼女が選んだのが、メカジキのグリル。
これも、上品な塩味で、体に優しい美味しさだ。
結果的に、お魚系が多くなったので、ワインは白が良かったかな、なんて、彼女と苦笑。でも、これも、ご愛嬌だ。
突然、あたりが暗くなる。
そう、誰かの誕生日。
スタッフが、キャンドルの付いたケーキをテーブルまで運び、イタリア語で、”Happy Birthday to you”を謳い、終わると、お客さん全員で拍手で祝福する。
7)お待ちかねデザートワゴン♪
さあ、お待ちかね。デザートワゴンがやって来た。
彼女のテンションが上がる。
イタリア人のスタッフが、一つ一つ(日本語で)説明してくれる。
「好きなだけ選んでいいよ」と、彼女に声をかける。
彼女が選んだのが、ご覧の通り。
一番上から、時計回りで、ミルフィーユ、カンノーリ、フルーツカクテル、ダークチェリーパイ。もちろん、定番「テラミス」もあり、本当に目移りしてしまいますね。
ミルフィーユは、期待通りの味。
カンノーリは、そう、昨年11月に「築地の海鮮イタリアン」で食べたことを覚えていて、オーダー。映画、「ゴットファーザ」、「ゴットファーザIII」に出てくるシチリアのお菓子だ。固いパイ生地を折ると出てくる甘いクリーム美味しい。
フルーツでお口直しをして、甘さ控えめのダークチェリーパイ。
しかし、「デザートワゴン」というのは、女心を虜にするみたいですね。彼女も「デザートワゴンがよかった。そして、おなか一杯になる前に、デザートを食べられて良かった」と申しておりました。
そして、カフェと同時に、ビスコッティとチョコレートが供される。
8)帰りにエリオがご挨拶♪
会計を済ませ、コートを持ってきてもらう。すると、奥から、オーナーのエリオが出てきました。
おそらく、アラブ系の血が入ったイタリア人で、大きなおなかで、笑顔が人懐っこい。
彼女が、「美味しかった」というと、伊太利人よろしく、彼女の手を取り、手の甲にキス。
さて、お代は、¥18000ちょっと。
当初の思惑通り、食べ物だけなら、¥14000以内に収まった。
ということで、お手軽にコースを頼むのもいいけれど、彼女とあれこれ悩みながら(楽しみながら)メニューを決めていく作業は、『彼女との一体感』を醸成してくれるので、また、彼女の好みを知ることができるので、かなり、おススメだ。
9)ここは、ランチもおいしい♪
そうそう、ここは、ランチもおススメだ。
パスタランチなら、¥1500で、サラダ、自家製パン、コーヒーがついてくる。
ランチコースは、¥3500からとリーズナブル。
まず、ランチでお店の雰囲気を味わい、改めて、ディナーに訪れるのもいいかもしれない。